ブロ山詣で その21
前回は、ジャックになりきりジェイクについて書いたので、やはり今回はイニスになりきりヒースに
ついて書かないと。。。
上の写真のような、明るいところでにっこりイニスは、ブロ山本編の中では、あまりないんですよね。
こんな表情が多いイニス。
ヒース・レジャーとの共演は、どうだった?という質問に、
「イニスは光に苦しみ、圧倒されている。」
撮影が始まる前に、ヒースがイニスについてそう話していたと、ジェイクが答えています。
「自然の要素から何かを感じることが、キャラクターの心身に影響を与える、それは自分には一度
も経験したことがない役作りと演技のための洞察の一つで、それをヒースが教えてくれた。」
これは、2014年のジェイクの言葉です。
なんだかねぇ。。。読んでいて何ともいえない気持ちになりましたねぇ。
切ないです。
アン・リーは、大分あとになって、ヒースは撮影現場でも、キャラクターそのままで、多少文句を言っ
ても何を言ってるかわからなかったと話していて、その記事を読んだ時は、思わず笑ってしまったんで
すが、この上の動画を見て、すごーく納得。
動画は、ジェイクの出演してきた作品についてですが、4分30秒辺りからブロ山についての話になっ
ています。
5分40秒過ぎの撮影現場を歩くヒースとジェイクを見てください。
後ろから、ヒースにちょっかいをかけるジェイク。
それに何ら反応しないというか、我関せずのヒース。
「これはイニスとジャックそのものだねぇ。」と、友人はいいました。
私もそう思います。
山での撮影は、待ち時間が多かったけれど、その間自分のキャラクターについてじっくり考える
時間が持てたと話していた二人。
ジェイクはジョークをよく言って、周りを笑わせ、お菓子もたくさん持ってきていて、ヒースはちょ
っと太ったとも言っていました。
ジェイクは、自分のキャラクターを考えるとともに、ヒースを観察して、ヒースのために存在してい
たと話しているのを読んだ時、すごく幸せな気持ちになったことを覚えています。
あれはブロ山を観てすぐの時。
作品自体は、哀しい物語だけど、あの頃は友人と私たちが生きてきた中で、一番幸せな萌えの時間だ
わねぇと、しみじみしたものです。
上の写真は、これを見て、イニスが自分たちは愛し合っていたと初めて自覚した(嘘みたいに鈍いけど)、
ジャックが大切に持っていた重ね合わせのシャツのシーンです。
ジャックの部屋では彼のシャツが、上になっているのが、ラストシーンのイニスのクローゼットでは
反対になっています。
これがヒースの提案だったことは、ファンの間ではあまりにも有名な話です。
私はこれを知った時、ヒースがイニスの気持ちになってくれていたんだなぁと、本当に感激しました。
ボタンをとめるところがまた、なんというか。。。細やかなんですよねぇ。
それにしても。。。
今思っても、このシャツを20年間持っていたジャックって。。。乙女すぎですね。