はなまめぶろぐ

昔のエンタメから、今風?のエンタメまで、好き勝手にいろいろ書いてます(*^^*)

カッコいいヒースと、本当に繊細なヒースが観られる映画

ジェイクの作品ばかりでなく、ヒースの作品についても書きたいんですが。。。

いろいろ動画とか写真を探しながら、マジ泣きしてる自分がいまして、ちょっと鬱陶しすぎかも(苦笑)。
涙脆いのは、年のせいもあるかもですね。

まずは、そんな気分を吹き飛ばしてくれるくらいの、カッコいいヒースが観られる作品がこれです。


ロード・オブ・ドッグタウン

1970年代、アメリカ西海岸ドッグタウンで、サーフィンとスケートボード
明け暮れる少年たちの
青春とそれぞれの旅立ちを描いた実話を基にした作品です。

ヒースは、その少年たちの兄貴的な存在で、かなりラリってる役柄なんですが、サーフィンとスケボー
をしている姿はそりゃあカッコよくて素敵です。

少年たちを利用してしまうズルいところもあって、仲間が彼から離れて行き、酒に溺れ落ちこぼれ。。。
となっても、最後には彼なりに再生していくスキップという男を、生き生きとヒースが演じています。

このラストで、彼がラジオから聞こえてくる歌に合わせて歌うシーンが本当にいいんですよねぇ。
歌は、ロッド・スチュワートの「マギー・メイ」。
ロッドのコンサートで歌いましたよ。
懐かしいのと、ヒースの姿を見ているだけでもう。。。ねぇ。




もう一つ、これぞブロ山のイニスの基になったのではないかと思うほどの繊細さで演じている作品、
「Monster's Ball」

「チョコレート」の邦題をご存じの方が多いかもしれませんね。
この作品の主人公を演じたハル・ベリーは、アカデミー賞主演女優賞初の非白人の受賞者になりました。
同じ時に、主演男優賞を受賞したのも、同じ黒人のデンゼル・ワシントンでしたね。
彼は、ジェイクの「サウスポー」の監督アントワーン・フークアの「トレーニング・ディ」で受賞しました。

この「チョコレート」は、人種差別問題を孕んだ黒人女性と白人男性の恋愛が描かれているんですが、
ヒースは、この白人男性、ビリー・ボブ・ソーントンの息子を演じています。
原題の「Monster's Ball」は、死刑執行の前に刑務所の看守たちが行う宴会のことで、この看守を
親子三代で勤めているのが、ソーントン演じるハンクとヒース演じるソニーです。

ハンクの父親は黒人差別者で、ハンクはそれを受け継いでいますが、ソニーは心優しく、近所の黒人
の子どもたちとも仲がよく、そのことを父親によく思われていません。

父親と息子の間に深まる溝。
ヒースは実に繊細に演じています。
「ロック・ユー」と同じ頃に撮ったこの作品。
二十歳そこそこでこの演技力には、ただただ驚きです。



出演時間が少ないということと、かなり若い頃ということで、このソニー役がヒース・レジャーだと
知らない人も多いと思いますが、この演技をしっかり観てくれて、高く評価してくれた人がいます。

それは、今までにアカデミー賞主演男優賞を三回受賞している、ダニエル・ディ・ルイス。

ヒースの不幸から一週間もしないうちに開かれたSAG賞(Screen Actor Guild awards俳優組合賞)
で「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」で主演男優賞を受賞した彼は、壇上でこの「Monster's Ball」
とブロ山のヒースの演技に賞賛の言葉を贈ってくれて、賞を彼に捧げてくれました。


はじめに、受賞した感謝を述べた後、しばらく俳優の仕事を離れていた自分に、驚きや再生への思いを
与えてくれたのは、この会場にいる他の候補者を含む、多くの俳優たちの仕事だと話し、復活の気持ち
を与えてくれたのは、ヒース・レジャーだと言っています。

「Monster's Ball」と、ブロ山のラストのトレーラーでの演技は素晴らしく、完璧だった、この賞を
ヒース・レジャーに捧げる。。。

もう、ぼろ泣きですわ。