オアシスカップルスタハチその３

何組かの大好きな萌えカップルはいても、その彼らがじじいになっても、仲良しでいてくれる、と
いうのは、ありそうでなかなかないんですが、その希少なカップルが、スタスキー＆ハッチを演じて
いた、ポール・マイケル・グレイザーとデヴィッド・ソウル、ポーリーとデイビーです。
正真正銘、じじいです(笑)。

でも、その彼らも順風満帆で今の仲の良いじじいになったわけではありません。

若い。。。

スタスキー＆ハッチのキャスティングは、DVDの特典映像で、製作者やデイビーが話しているように
ハッチ役は早くからデイビーに決まっていました。

デイビーは、それまで何本かドラマにレギュラーで出演していたことや、何といっても、「ダーティー・
ハリー２」の敵役で出ていたのが印象的で、それを見た製作者の一人がハッチ役は彼に、と思ったそう
です。

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デイビーは、ハッチ役より、スタスキー役の方が面白そうで、そちらをやりたいと言ったそうですが、
それはダメだったとか。
さすが製作者さん、見る目がありますね(笑)。

スタスキー役は、たくさんの役者でオーディションが行われたそうです。
特典映像では、ポーリーがオーディション会場で床に座っていたら眠ってしまい、目が覚めたら誰も
いなくて、オーディションに来たといったら、部屋に入れられ、脚本を少し読んだところで止められ、
翌日デイビー相手に再度やったと話しています。

製作者は、二人の相性を見て、これはいけると思ったとか。
皆さん、プロですね。
向こうのファンサイトのデイビーのインタビューでは、たくさんのいい役者と脚本の読み合せをした

けれど、ポーリーを見た時、ちょっとした衝撃を受けたとか話していたような。

二人の相性は、製作者の思惑通り、バッチリだったんですが、シーズン２途中で、不仲説が出て、
次のシーズンにスタスキーが出ないとか、揉めたこともあったようです。
不仲説は、スターとして知名度があったデイビーと、ほとんど無名だったポーリーのギャラの違いから
とか、いろいろ言われたようですが、これも何とかクリアしたのは、この時「スタスキーがドラマから
いなくなるなら、自分もドラマを去ることになる。」とデイビーが言ったからとか。
ファンは嬉しかったでしょうねぇ。

製作の方では、問題はあったとは思いますが、ポーリーとデイビーの仲はとてもよかったそうです。

そして、スタハチ終了、その後は。。。
撮影の頃から、製作の方に興味があったポーリーは、映画やドラマの監督として活躍して行きます。
長年、ステディ関係だった恋人と結婚した翌年には、女の子が生まれ、次には男の子も生まれ。。。
幸せ一杯のはずだったポーリーに、奥さんが輸血でHIVに感染し、それが二人の子どもにも感染して
いるという過酷な現実が待っていました。

８０年代はじめの頃、HIVについては、まだまだ一般の人に詳しい知識はなく、意味もない差別や
偏見が世間には溢れていました。
はじめはひた隠しにして、家から出られない日々が続いたそうですが、いろんなことがあり、ついには
その事を発表して、その時から奥さんは１９９４年に亡くなるまで、HIV活動家として生き抜かれた
そうです。
娘さんは、奥さんより前の８８年に亡くなっています。

私はこの事を偶然テレビで知ったんですが、スタハチのあとにポーリーがまさかそんな壮絶な人生を
送っていたとは全然知らず、本当に驚きました。

幸い、息子さんは元気で、お父さんと共に小児HIVの基金団体設立のために頑張っているそうです。

デイビーの方は、スタハチの前から頑張っていた音楽活動に力を入れて、アルバム作りや、コンサート
活動に力をいれたようです。

彼の音楽活動の中の最大のヒット曲がこれでしょう。
スタハチのエンディングテーマにも流れていたのでご存じの方も多いんではないでしょうか。

数々のドラマや、映画にも出演しましたが、スタハチのように当たりすぎた役をやった不幸。。。と
いうのでしょうか、どうしてもハッチのイメージがつきまとい、数年間、なかなか辛いスランプも
あったようです。

その後、イギリスに渡り、そこで本格的な活動をしたことから、２００４年にはイギリスに国籍を
移し、そこでいろんなドラマや、舞台、映画に出ているデイビーのようです。

デイビーは、スタハチ撮影の頃に、スキーの事故で腰の骨だったかな？かなりの大ケガを負い、あとに
アクションをやるのも大変だったそうです。
シーズン３以降、アクションが減ったというのも、こういうことも一因にあったようですね。