はなまめぶろぐ

昔のエンタメから、今風?のエンタメまで、好き勝手にいろいろ書いてます(*^^*)

「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」観賞。

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少し前になりますが、大阪でたった1館だけ上映されている、ジェイクが主演している
Demolition」邦題「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」を観てきました。
あいにくの雨の日で、久しぶりの梅田の街を濡れて歩いてきました。

上映しているテアトル梅田がある茶屋町は、すっかり、お洒落な街に変身していて、
知ってはいましたが、その中を歩いてみると、やはり戸惑いました。

今、梅田は、行く度に、どこかが新しくなっているという、変身する街になっています。
何か用でもないと、なかなか行けなくなっている梅田に行けたのも、ジェイクのこの
映画のおかげですね。

で、この「Demolition」ですが、邦題の「雨の日は会えない、晴れた日は君を想う」
というタイトルとは全然違っていて、その事で突っ込みをいれている方は多いのですが、
まぁ、最後にこのタイトルがついたのがなぜなのかは、まぁまぁわかる、という感じで
しょうか。

そのことについて書いていくと、ラストの方のネタバレになってしまうので。。。というか、
ちょっとこの作品の感想って書きにくいんですよねぇ。

ただでさえ、感想書くのは苦手なのに、二重苦、三重苦にもなるという、キツい状況、と
いうことで、大きなストーリーのことではなくて、映画観ながら、あれこれ考えてしま
ったことを書こうと思います。

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この作品、結構厳しいことも言われてるんですが、(まぁ、ものを、特に家とかをああ
いうふうに壊していくのは、どんな理由があっても拒否反応がある人がいるのは無理の
ないことですよね)、私的には、とてもいい映画だと思いました。

何と言っても、オープニングからジェイクの顔のアップがあって、
「相変わらず睫毛バサバサ!唇うすっ!」
と、突っ込みをいれてしまうほど、ジェイク・ジレンホールを堪能できるのは、彼の
ファンには堪らないことだと思います。

その彼が、またはじめのぽや~っとした表情から、話が進むにつれ、いろんな表情を
見せるのも魅力的。
ジェイク自身が話しているように、最近の彼の作品は、ある意味、彼とはかけ離れた
役柄だったけれど、今回は自分に近いというのが、よくわかりました。

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私は、はじめに彼の妻が亡くなった時、その数日前から、妻と彼女の母親が喧嘩して
いたというエピソードが観ていて結構辛かったですねぇ。

娘が亡くなった時、母親が悔やむんですよ。
なんで、あんなくだらないことで喧嘩して、そのままでいたのかって。
これ、観ていて泣けました。
ありがちですからねぇ、こういうこと。
まさか、娘が事故で亡くなるなんて、思ってもいないから、喧嘩して仲直りもしていな
かった、それが大きな後悔になるとも知らずに。
映画の本筋とは違うところで、泣けてしまいました(苦笑)。

だから、ラスト近くに、娘が働いていた特別支援学級の子どもたち(だと思うんですが)と、
メリーゴーランドに乗って微笑む母親を見て、「よかったねぇ。少しは救われたよねぇ。」
としみじみしたり、生活に疲れた感ありありのシングルマザーのナオミ・ワッツ
思春期で複雑な息子を、「もう何年も抱きしめていない」という台詞にも、彼女と同じ
状況にある娘とシンクロして胸が締め付けらる思いでありました。

「LA LA LAND」でも感じたことですが、映画というのは、観るものの今の状況が強く
影響して、感じるところは人様々であります。


この作品、観ていてはじめから最後まで、ずっと変わらず思っていたことは、亡くな
った妻の、夫に対する愛情が何でそこまで?というものでした。

冷蔵庫の水漏れのことを、メモに書いてずっと貼っていたり(2週間くらいでしたっけね)
して、フツー新しいの買うだろ、お金はあるのに、それをダンナにずっと言っていたって。。
と考えると、彼女があちこちに貼っていたり、置いていたりしたメモは、簡単な遊びみたいなものとは、とても思えない、実に切実な夫への訴えだったような気がします。

遊びみたいなものだったら、こんなに反応がないダンナ、とっくに見放してると思うん
ですが。
実際、そうしようと思った節もあるしね。

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そう思うと、奥さんがとってもいじらしいし、気の毒。

自分の言葉にも様子にも(送ったプレゼントの箱でさえ開けてないって、どんだけひどい
夫なんだよ!)無関心で酷いとしかいえないヤツのことを、どうしてあんなに愛してた
のか。。。

結婚当初は、ラブラブだったのかなと思ったけれど、会って3時間でベッドインして、
結婚したのは、楽だったからって。。。
これって、ほんとに妻のこと愛してたんでしょうかねぇ。

まぁ、最後には、愛はあったと話してたけど、ほんまか?

まぁ、愛は泡沫ですもんね。

妻の方は、夫を愛していたと思うんですが、何であんな夫を?と疑問に思い、それって、
もしかして、外見がどストライクということで、どうしようもなく好きだったのかなぁ
と、後日、友人と話したんですが。。。

ジェイクの外見がどストライクって。。。?(バカにしてません。おほほ)

まぁ、人は様々ですからね。


そうそう、ナオミ・ワッツ演じるカレンの生意気盛りの息子、なかなかの美少年であり
ましたが、これからがちょっと大変ではあります。

少しばかり目立っただけで、袋叩きにあってしまうんですからねぇ。
その辺は、日本もアメリカも、まぁ、世界中どこでも、こうした虐めはなくならないと
いうことでしょう。

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主人公と、あの少年の交流は、失ってしまった感情が甦ってきた時、終わってしまうのか、
これからも続くのか。

映画は何も語られずに終わります。
すべては観たものに任せる形を取った終わり方です。

これも、不満と受け止める人、よしとする人、様々でしょうね。

私は、終わったあと、梅田まで出て来て、観てよかったと思いました。

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それと。。。ヒースの元カノで、彼にブロ山への出演を強く推したというナオミ・ワッツ
とジェイクが仲良く共演していることは、なかなか感慨深かったです。