はなまめぶろぐ

昔のエンタメから、今風?のエンタメまで、好き勝手にいろいろ書いてます(*^^*)

「IT」鑑賞。

「IT "それ"が見えたら、終わり」(この邦題副タイトルどうなん?)を観てきました。

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メーキャップはバッチリのペニーワイズくん。


はじめは、この「IT」、観に行くつもりはなかったんです。
何せ最近、こういうホラーものを観る気力がなくなったというか、気が弱くなったというか。。。

若い頃から40代始めは、ホラーもの大好きで、ジャパニーズホラーが流行った頃は、
ビデオ、DVD借りまくって観たり(それも絶対観るのは夜中)、海外ものでは、あの
「スクリーム」シリーズのようなスラッシャー映画から、「13日の金曜日」のような
スラッシャーだけでなく、ちょっとスプラッタ系のやつもスリラー系でも、何でも来い
だったのですが、年のせいか、いつの間にか気がついたらそちらの方は、まぁ細々と
観る程度になっておりました。

なので、この「IT」も、観るとしたらDVDかなぁと思っていたんですが、ここで
はからずも2度ほど話題にあげ、ちょっとあちこち調べているうちに、「観に行って
みようかな?」と思い始め、TOHOシネマズが先週から1週間、シネマイレージディで
1100円になったということもあって、やっぱり観に行こうという気になりました。

行ってみてビックリ(*゜Q゜*)!

若い方中心にヒットしているとは、知ってはいましたが、学校帰りの学生さんたちが
来やすい夕方の回だったこともあって、制服を着た男の子、女の子がいっぱい、それも
皆さん、4、5人連れの団体さんばかり。

平日は1人で来るおじさんおばさんを何人も見るんですが、「IT」は、やはり若い方が
多くて、カップルか友達同士(団体さんが多い)がほとんど。

「IT」はR15なので、そんなに小さい子はいないのですが、若い方が多い館内は
予告編が流れる半分暗くなった時もざわざわ。
映画が始まった時もざわざわは止まず。。。

こんなん、子どもとアニメの映画観に行った時以来だよーっ!

と思って、映画の始まりから気分が落ちて、いつまでもこんなんやったら泣くで、と
思っていたら、あの排水溝のところにペニーワイズが現れた辺りから静かになりだして。。。

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あとはまぁラストまで。。。と言いたいところなんですが、途中揉め出すお客さんたちが
いたり、怖かったのか、悲しかったのか(まぁそういうシーンではあったんですが)、
泣き出すお客さんあり(まだクライマックスまでいってねーよ!)で、わたくしとしては
保護者として子どものアニメ映画に行っていた時以来の賑やかな鑑賞でありました。

ちなみに、今までに1番騒がしかった映画は、ポケモンの第1作目であります。
隣の娘らと普通の声で話しても、全然うるさくないという、驚異の映画鑑賞でありました。

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というわけで、観ているだけでいつも以上に疲れてしまったわけでありますが、映画の
方は、とても楽しめました。

怖さというと。。。うーん、あまり怖くないというか、大音響とビックリお化け屋敷の
ノリで、あー、驚いた、という感じ。

子どもたちが見る恐ろしいものが、それぞれその子たちが心に抱いている恐怖が形に
なって現れたものなので、どこか子どもっぽくマンガのように幼いんです。

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もちろんわざとそういう風にしてるんでしょうけれど、そんな感じでわーっと現れて、
わーっと追いかけてきたりということで、時々笑ってしまったりして。

ペニーワイズも、怖いんだけど見慣れたら、ピエロってこんなもんかな(え?違う?)と
思えたりして。

わりと軽やかに、よく登場してくるので、もっと出し惜しみしてくるのかと思っていた
私としては、あれ、意外(*_*;という感じでありました。

まぁ、そうは言っても、邪悪なピエロ、ペニーワイズなんですが、それよりも私が
怖かったのは、子どもたちの親なんですよね。

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これはスティーヴン・キングだからね、というものなんでしょうか、親がみんな子どもに
とっては恐れるものになっているんですよ。
これ、いかんだろ~、子どもを守る親が親になってないし~、と観ていて辛いやら、腹が
立つやら。

ペニーワイズに弟ジョージを連れ去られたお兄ちゃんのビルが「僕にとっては家の方が
怖い。」と言った時には泣けましたねぇ。

ジョージにせがまれたとはいえ、雨の中、そこに流す船を作って、送り出したのは
自分で、その最後の姿を見たのも自分だった、ずっと後悔で自分を責めてきたんだねぇ、
お兄ちゃん。

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ある殺人事件で、被害者のお兄さんが、「自分が弟と一緒に出かけていれば、弟はまだ
生きていたかもしれない」と言っていたドキュメンタリーの1シーンを思い出しました。

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責めなくてもいい人間が自分を責める、辛いことですが、そうやって自分を追い込んで
行ってしまうのを、子どもを失い失望しているとはいえ、そうじゃないと言ってやるのは
親しかいないのに、ビルの両親は自分たちが悲しみ、そこから立ち直ることで精一杯に
なっている、もちろんその気持ちもわかるけど、ちゃんともう1人の子どもを見てやれよ、
とビルパパに言いたかったですわ。

ビルパパの言葉からビルママがいかに悲しんでいるかは想像できましたが、でも残って
くれている子を大事にしなくてどうするんだ、と思いましたです。

ということで、この映画、ペニーワイズと同じ、いやそれ以上に親たちが怖かったと
いうのが私の感想であります。

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続きは、この子達が40過ぎになっているという。。。
どうなるん?という気もしますが、一応、テレビ版は観たので、大体ざっくりは
わかっているのですが、大人になったということで、今回子どもがみた恐怖がリアルに
怖くなっていたら、楽しいかも。

それに、あの子たちも親になっているわけで。。。
どんな親になっているかも楽しみです。

子どもたちを演じた子役の子たちは、大人になった自分たちを誰に演じてほしい?と
聞かれ、クリスチャン・ベイルとかクリス・プラット、ジェイク・ジレンホールと、
話したらしいんですが、これ出来たらすごいけど、ペニーワイズ、負けちゃいそう(苦笑)。

あ、ペニーワイズのモデルが、実在のシリアルキラー、ジョン・ゲイシーというのは、
前にも書きましたが、行方不明の子どもたちの描き方は、実際ゲイシーが遺体を取って
おいた(といっていいのかな)という形をとっていて、うーん、と考えてしまいましたわ。

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いじめっ子(それを越えてましたが)たちの27年後も興味津々であります。